GMPエリアにおける微生物学/管理の基礎 -力量認定講座‐

 高い清浄度が保たれるクリーンルームでは「塵埃と微生物」の厳しい管理が要求されます。特に微生物は、様々な因子により発生/拡散/蓄積する一方で視認が難しく検出に時間がかかることから、管理下に置く事は容易ではありません。本講座は、クリーンルーム内の従事者、品質管理担当者、GMP監査担当者など、微生物に関連する職務担当に要求される力量として、微生物の基礎的項目、クリーンルーム内における微生物汚染要素、微生物モニタリングからの考察方法を学び、微生物管理を進める上での基礎知識を習得するコースになります。微生物管理担当者への力量強化、微生物管理を進めるうえでの基礎としてご利用ください。なお、内容は「無菌医薬品の製造管理及び品質管理」の微生物学の基本的知識/教育訓練の必要項目に対応した力量認定コースになります。

開催 : 2016年7月20日(水)東京駅サピアタワー 9F関西大学 東京センター 会議室 
              受付は13:10~、サピアタワー3Fオフィスエントランス
      2016年8月25日(木)富山国際会議場 206会議室
              受付は13:15~、直接会場へお越しください
参加費 : セミナー \10,000-(早期割引適用\9,000-)、力量認定 記述式理解度確認 \ 5,000-
お申込み : ホームページ専用フォームhttps://www.kea-mgt.com/semientry/
              お申込み時に力量認定の必要有無をご記入ください

コース セミナー 時間
基礎 GMPエリアにおける微生物学/管理の基礎 13:30

16:10
  -1. 微生物の基礎知識
  -2. GMPエリア内の微生物汚染要素
  -3. 環境微生物モニタリングの構築
  -4. 微生物管理への基本アプローチ
 力量認定理解度確認(記述式) 16:20~16:50 

<セッション詳細>

-1. 微生物の基礎知識

 人類と微生物の関わりは非常に古い歴史を持ちますが、その生態や制御法が確立したのは近年であるといえます。本項では微生物学の基本的項目として、歴史、生態、種類、分類、増殖因子など、微生物学の習得履歴が少ない方に対しても分かり易くまとめます。また、日常業務では深く考える機会の少ない「微生物とはどのような生き物か?」を再認識することで、管理のための基礎理解を深めます。

-2. GMPエリア内の微生物汚染要素

 GMPエリア内においてクリーンルームは「塵埃と微生物」が管理下に置かれる空間です。空調により内部は清浄な空気で保たれますが、施設稼動による微生物汚染の発生/蓄積は避けられません。本項では、エリア内に微生物汚染が持ち込まれ、定着、拡散する可能性がある要素、環境面における注意点についてまとめます。

-3. 環境微生物モニタリングの構築

 視認が難しい微生物は、「培地」と「培養」を組み合わせた「モニタリング」を実施することで可視化を行います。環境面のモニタリングは対象や場所により複数の項目が組み合わされますが、測定者や測定条件により結果が左右されることもあるため注意が必要です。本項では、環境微生物モニタリング種類/方法と実技上の注意点、結果考察アプローチの基本要素についてまとめます。

-4. 微生物管理への基本アプローチ

 微生物の基礎知識、エリア内の汚染要素、モニタリング方法の基本理解が進むことで初めて微生物管理へのアプローチが可能になります。製造エリアにおける「清浄化と消毒」、品質管理部門を中心とした「環境微生物モニタリング結果」を相互考察する環境微生物管理プログラムの運用についてまとめます。

力量認定理解度確認(記述式)

 セッション1~4の内容をベースとして、記述式の力量認定理解度確認を行います。
 (テキスト閲覧は不可、受講メモは可とします)
 規定理解度に達していた場合、力量認定証を発行いたします。
 (規定に達しない場合、別途レポートの作成/提出にて力量認定証を発行いたします)