23年下期に微生物管理関連のオープンセミナーを開催予定です、詳細はこちらから…。
22年度、EU-GMP Annex 1、PIC/S GMP ANNEX 1として無菌医薬品製造に関するガイドラインの大きな改定が行われました。詳細及び原文は各リンクからご覧いただけます。
GUIDELINES EU-GMP Annex1、PIC/S GMP ANNEX1
The Rules Governing Medicinal Products in the European Union Volume 4 EU Guidelines for Good Manufacturing Practice for Medicinal Products for Human and Veterinary Use
Annex 1 Manufacture of Sterile Medicinal Products 2022.08.22
https://health.ec.europa.eu/system/files/2022-08/20220825_gmp-an1_en_0.pdf
PIC/S REVISED ANNEX 1(MANUFACTURE OF STERILE MEDICINAL PRODUCTS) TO GUIDE TO GOOD MANUFACTURING PRACTICE FOR MEDICINAL PRODUCTS 2022.09.09
https://picscheme.org/docview/4737
汚染管理戦略 CCS:Contamination Control Strategy
無菌医薬品製造では高度な微生物管理が要求されます。
この中において総合的な汚染管理アプローチとしてCCS:Contamination Control Strategyという定義が記載されています。CCSは微生物(及び由来するパイロジェンやエンドトキシンを含む)を管理下に置くために…
・汚染管理のあらゆる側面を考慮、継続的かつ定期的なレビューにより医薬品品質システム(PQS)内で更新されていくこと
・設計/維持にリスクマネジメントが適応されていること
が求められ、以下の全16項目に渡る運用範囲が記載されています。
ⅰ 文書を含むプラントとプロセス設計
ⅱ 構内と設備
ⅲ 人員
ⅳ ユーティリティ
ⅴ 原料管理 – 工程内管理を含む
ⅵ 製品容器及び密閉容器
ⅶ ベンダー承認 – 主要部品サプライヤー、部品及びシングルユースシステム(SUS)滅菌、重要なサービスプロバイダーなど
ⅷ 外部委託業務の管理(例:滅菌業務委託)
ⅸ プロセスリスクマネジメント
ⅹ プロセスの妥当性確認
ⅺ 滅菌プロセスのバリデーション
ⅻ 予防的メンテナンス – 機器、ユーティリティ、施設を汚染リスク以下に維持
xiii 清浄化および消毒
xiv モニタリングシステム – 評価を含む
xv 予防メカニズム – 傾向分析、詳細調査、根本原因の特定、是正措置及び予防措置(CAPA)並びに包括的調査
xvi ⅰ~xvから得られる情報に基づく継続的な改善
構築運用には
・全てのCCP:Critical Control Pointを決定すること(HACCPと類似概念)
・汚染予防についての保証的概念付与
・積極的な見直し、アップデート、継続的改善
・マネジメントレビューによる効果測定
・関連するシステム間との相互作用確認
などがキーワードとして記載され、微生物汚染管理にフォーカスした強固なマネジメントシステムの運用が求められています。
CCS構築サポート
今後、PIC/S規格の監査、FDA査察などではCCSにフォーカスがされて行く機会が増加すると考えます。
個別の管理プロセスでは異なる概念であるため、既存のSOP強化や記録保持では対応が困難となります。
キアマネジメントでは医薬品製造におけるCCS構築のための各種サポートを提供しております。
詳細はぜひお問い合わせください。