年別アーカイブ: 2024年
継続的力量認定ログのページを更新しました
トップページ→会員専用ページ→力量認定ログページから、力量認定状況、有効期間などの確認が可能となりました。
個別ページは各参加者様専用のパスワードが入力必要です、ご不明な方はお問合せからご連絡ください。
防虫管理活動の基礎と委託先の選定/評価/管理 講師あとがき
昆虫管理防虫管理活動の基礎と委託先の選定/評価/管理 ご参加の皆様へ
◆ 講師あとがき
「防虫管理活動の基礎と委託先の選定/評価/管理」にご参加いただき有難うございました。
講師から「あとがき」をまとめさせて頂きます。
本講座は「委託中の防虫管理活動が機能していない」「不適当な防虫管理契約を締結している」「管理活動/委託契約内容を見直すきっかけを作ることができない」という多くのお客様の声を受け「現状の問題点を可視化して防虫管理の有るべき姿を確立すること」を目的に構築したオンサイト形式講座をベースとしています。
今回はご参加皆様から積極的発言を多数いただき、委託状況や管理内容、抱える問題点などを相互共有することが出来ました。
「異物→生体由来→昆虫類」が原因となる回収の比率は僅かです(16年間統計にて0.5%以下、生体由来異物としては毛髪類の方が遥かに多い)。この中で多くの防虫業者が進めている「現場の昆虫モニタリング」→「結果を吸い上げ」→「周囲の問題点を探し」→「是正を推奨する」は「存在した昆虫に対策を打つ」という殺虫業者が持つ旧来アプローチです。この繰り返しは「昆虫類の存在を確認している」という側面を持ち、予防や管理、保証の側面は脆弱と言えます。
「何年間も管理を委託しているにもかかわらず毎回/毎年同じような指摘が積算する、昆虫類の捕獲傾向は低水位とはいえ減少していない」という問題点は多くのお客様から共通して挙げられている項目です。
クリーンルーム内は様々な管理因子や要求事項があり、規格要求が付く環境モニタリング項目が存在します(塵埃、微生物、差圧など)。一方で昆虫モニタリングそのものには公的リファレンスや明確な共通管理基準値は存在しません。この背景のなか「昆虫のみを切り出し、その生態、モニタリング技術論、管理基準値の妥当性、営繕」などをいくらまとめても、製品への混入リスク評価や品質保証体制の構築に繋がる訳ではないことを理解しなければなりません。
現在は製造エリア/製品に影響を及ぼすあらゆる汚染要素は、個別管理項目や部門別の縦割りではなく「CCS:汚染管理戦略」という概念で抽出/水平統合することにより、PQSやQMSなどのマネジメントシステムへと組み込み、継続的に管理下に置くために活動推進していく新しい形が要求されています。
この中には防虫管理も含まれ、具体的な活動としてモニタリングスタートではなく「侵入や拡散を防ぐための構造設備維持/管理」「発生/定着を防ぐための衛生管理維持」などが主要リンクする形がより進むと考えます。
各QMSでは委託業務について取組み内容を定期的に評価、必要に応じて仕様変更や業者変更を検討する仕組みを有することが求められています。
防虫管理について委託業者を使用する場合、業者へ委託する業務内容や品質要求項目を明確に提示することにより活動の管理を行い、その進捗状況と問題点の共有を図ることが重要です(内部監査視点+2者監査視点)。
また、業者主導による契約書では委託側が不利になる項目が多く含まれるため、特に注意しなければならない点を具体的にまとめました。
皆様、新しい気付きや問題提起はありましたか?
「担当者まかせ」「委託業者まかせ」では防虫管理活動は効果的に推進しません。
自らの職務と連動して、今出来ていること/今後必要なことなど、ぜひまとめてみてください。
◆ 本内容との関連講座(CCS、クリーンルーム基礎系講座、オンサイト講座)
PIC/Sに記載されたCCS:Contamination Control Strategyでは製造エリアに存在しうる汚染を統合的に管理することを要求しています。多くの項目を含むCCSの中には防虫管理も含まれます。(Facilitiesの項目において「Pest Control Program/Traps location maps」と記載)
CCSの概念を理解する場合、本年度からの新設講座である以下の受講をお勧めしています。
・48回 汚染管理戦略CCSの基礎とMicrobiologist(微生物管理担当者)が担うべき責任と役割
防虫管理活動に関連するクリーンルーム基礎系講座としては以下がお勧めです
・ クリーンルームの規格/構造/環境管理の基礎
・ クリーンルームの環境モニタリングの基礎
・ クリーンルーム入場者対象 パーソナルハイジーン
・ クリーンルームの清掃学
防虫管理の基礎+委託業者管理系の講座は、講師派遣型による集合教育形式でも実施しております
※:各講座名のリンク先パスワードは
私たちからのご連絡メール末尾に記載があります「KEA*******」にて閲覧可能です
アンケートにてフォローアップご希望とご記入頂きました者様には、お近くお伺いの際に改めてご連絡させて頂くことがございます。
お時間のご調整が付くようでありましたら、是非セミナーのご感想やご意見、疑問や悩みなどお聞かせいただけますと大変有難く思います。
2024.09.12
GxP/QMSのための微生物学/管理の基礎トレーニング① 講師あとがき
GxP/QMSのための微生物学/管理の基礎トレーニング① ~微生物管理の包括的理解~
ご参加の皆様へ
◆ 講師あとがき
今回は「微生物学/管理の基礎トレーニング①」にご参加いただき有難うございました。
講師を担当しましたキアマネジメントの小山です。
本講座は「微生物の基礎理解」「クリーンルームにおける微生物汚染要素」「微生物モニタリングプログラム」の基礎を学ぶことにより、微生物管理のための活動と要求事項の習得を目的として創業時より継続している定番コースとなります。
ご参加の皆様は「微生物を管理する」という職務において同じ方向をお持ちと思います。
この中で社外や他産業の方々と「ケーススタディ」を通して意見や考えを共有/交換出来たことは良い学びの機会になりましたでしょうか?
微生物管理は簡略化すると以工程に分解することが出来ます。
前提:クリーンルームは「塵埃」と「微生物」が管理下に置かれる空間
・クリールーム内に環境微生物が介在する多様な因子をあらゆる方面から抽出
・その環境微生物を基準値内に収めるための具体的な活動(4原則含む)を可視化/推進
(持ち込まない/広げない/堆積させない/定期的に排除する)
・基準値/管理下であることを客観的視点において確認(バイオバーデン+モニタリングプログラム併用)
・これら一連工程を文書化
・これらの活動を品質マネジメントシステムに組み込み永続的に管理下に置き続ける
妥当性のない環境微生物モニタリングは、定点+定サイクル+定条件において検出される微生物数をカウントしているに過ぎず、存在しうる微生物汚染を能動的に測定している訳ではありません。
この部分は22年度に新しく定義された「CCS:汚染管理戦略」の理解を深めることでより明瞭になるかと思います。微生物管理は汚染管理戦略として組織的活動を含む「マネジメントシステム」へと統合されることが示されており、今後は「無菌医薬品」だけでなく微生物管理が要求される各分野へと水平展開されていくと考えます。
本日の内容はこれらのエッセンスを出来る限り解り易く/具体例を含めてまとめた基礎編でありました。
皆様、新しい気付きや問題提起はありましたか?
自らの職務と連動して、今出来ていること/今後必要なことなど、ぜひまとめてみてください。
◆ トレーニング①後に受講を推奨する講座
微生物識別のための専門的アプローチ/より深い微生物学的考察付与が必要な方は、
・45回 トレーニング②~環境検出微生物の分類と同定/検索/メタデータベースの利用/傾向解析~
バイオバーデンを含むモニタリングプログラムの設計やバリデーションが必要な方は、
・47回 トレーニング③~バイオバーデンの理解とモニタリングプログラム構築~
の継続受講をご検討ください。どちらもe-ラーニングなどでは学ぶことが難しい、複数のケーススタディやアサインメントによる思考の時間を設定、これらにチャレンジすることで受講後に具体的活動へ転換できる内容として構成しています。(微生物管理の基礎力量は①~③を全履修すること推奨しています)
また、微生物管理を具体的な活動へと転換するにあたりCCSの概念を利用する場合、微生物管理担当者の職務を明確にするためには本年度からの新設講座、
・48回 汚染管理戦略CCSの基礎とMicrobiologist(微生物管理担当者)が担うべき責任と役割
の受講をお勧めします。
※:各講座名のリンク先パスワードは
私たちからのご連絡メール末尾に記載があります「KEA*******」にて閲覧可能です
アンケートにてフォローアップご希望とご記入頂きました者様には、お近くお伺いの際に改めてご連絡させて頂くことがございます。
お時間のご調整が付くようでありましたら、是非セミナーのご感想やご意見、微生物管理に対する疑問や悩みなどお聞かせいただけますと大変有難く思います。
2024.08.22
KEA management 小山
環境バイオバーデン アライアンスデータ B-TAS ver3.94版公開
2024-07-12 トピックス
Bio burden – Trend Analysts Systemの3.94版を公開しました。
・環境バイオバーデン 季節変動データ更新(24年6月度末分まで)