スクール:GMP/QMSのための微生物学/管理の基礎トレーニング ②(微生物の分類/同定と解析手法編)
これまで多くの方にご参加いただきました「GMP/QMSのための微生物学/管理の基礎講座」につきまして、総論編だけでなく個別力量の向上のための講座開催のご要望を多く頂戴いたしました。
19年度より微生物学/管理の内容は全3回の基礎力量トレーニングスクール形式に対応。
基礎力量編、微生物の分類/同定/解析手法編、モニタリグ/バイオバーデン編として開催します。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
このような方に…
・生物分類の基礎と微生物の位置づけを正しく認識したい
・自社ラボラトリー/検査室において分類と同定の技術導入/精度向上を図りたい
・検出微生物群の考察手法(分類/同定)の基礎力量向上
・検出微生物の詳細分析アプローチの基礎力量向上
要旨
微生物検出には培養法を用いることが一般的ですが、結果から引き出せる情報は僅かにすぎません。このため製品のバイオバーデン、特定管理対象微生物存在の有無、菌叢(きんそう)把握、異常値に対する原因究明などの対応が必要な場合、微生物の分類/同定を行い、その結果を解析するための力量が必須になります。
従来法である表現型による分類/同定方法は、データベース精度や試験者主観に頼る項目が多いため、誤同定へと繋がる大きな問題点を含んでいます。また近年目覚ましく進歩した遺伝子解析による分類同定手法は高い精度を持ちますが、試験結果のみを見ても有用な情報を引き出せない、結論へ至ったロジックが理解できない、などの問題も生じるため注意しなければなりません。
受動的に得られる情報が僅かである微生物を管理するためには、微生物試験結果に関連する職務担当者が「学名レベルにて微生物を適切に認識できる力量」「微生物分類/同定の最低限の力量」を有し、委託/自主試験に関わらず、微生物を数ではなく性質や分類群で捉える必要があります。
本講座は、検出微生物に対する考察アプローチとして、モニタリング実務担当者、品質保証部門/品質管理部門/微生物管理関連部門の方が身に付けるべき、微生物分類学における基礎知識、主に表現型による実試験方法、参照データベースとなる分類学書や菌株保存施設サイトの利用方法までをまとめた新設トレーニングコースです。
内容は「無菌医薬品の製造管理及び品質管理」の微生物学の基本的知識/教育訓練の必要項目に対応しています。
参加修了証明書が必要な場合、お申込み時にご記入ください。
設計/開発/QA/QC部門など微生物試験結果に関連するご担当者を対象
(ご参加には微生物学系の基礎力量を推奨します
基礎力量の担保にはスクール①と合わせてご参加下さい)
セッション
-1. 生物分類における微生物の位置づけ
-2. 命名規約と学名表記/微生物分類学書及び菌株保存施設データの有用利用法
-3. 細菌の表現型に基づく分類/同定と解析手法
-4. 遺伝型に基づく分類同定法
会場/時間/日程/費用
日本薬学会 長井記念館 13:10~16:40終了予定 (受付は12:50~)